芝向きの種牡馬を探す
2009年の菊花賞馬・スリーロールスを輩出したダンスインザダークは09年サイヤーリーディング第3位。
同年の産駒の勝利数は103勝だが、このうち84勝(81.6%)が芝でダートはわずかに17勝。この他、ステイゴールド(79.6%)、アドマイヤベガ(80.1%)、ホワイトマズル(71.8%)、オペラハウス(71.4%)、ファルブラヴ(75.0%)、などが芝向きといえるだろう。
ダート向きの種牡馬を探す
自身は芝とダートの両方で重賞ウィナーとなったクロフネは2009年サイヤーリーディング第5位。120勝のうち76勝(63.3%)がダートで、ダートの勝利数ではトップ。リーディング上位陣でダートの勝利数割合が高い種牡馬にはクロフネの父・フレンチデピュティ(65.9%)、ブライアンズタイム(67.6%)、ゴールドアリュール(77.7%)、アフリート(79.3%)、ワイルドラッシュ(86.3%)、ボストンハーバー(76.5%)、サウスヴィグラス(89.7%)、フォーティナイナー(100%)、ティンバーカントリー(95.5%)、カリズマティック、トワイニング(ともに80.0%)などがいる。
地方競馬で活躍している種牡馬
ほとんどがダート戦で競われる地方競馬で成績のいい種牡馬はダート適正があると考えていい。地方競馬のリーディングサイアー(NARチャンピオンサイアー)は、2001〜2008年では連続してアジュディケーティング(父Danzig)、09年はブライアンズタイムが獲得している。 |
初ダート・初芝
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使う側も半信半疑
芝ばかり走っていた馬が初めてダートのレースに出走するのが初ダート、ダートばかり走っていた馬が初めての芝のレースに出走するのが初芝。成績が頭打ちの場合に、新たな適正を探る目的で出走させるケースが多いが、「血統面からこなせるはず」「ダートコースの調教で早い時計が出る」といった理由も考えられる。
キャリアが浅い場合や条件戦では一変もあり得るが、古馬になってからの転身はむずかしいようで、関係者も「走ってみなければわからない」が本音だろう。
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ダート成績
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2010年のフェブラリーS (GT) の主な初ダート組の成績
着順 |
馬名 |
性齢 |
主な勝ち鞍 |
父(産駒のダート勝利割合) |
7 |
ローレルゲレイロ |
牡6 |
スプリンターズS(GT)など |
キングヘイロー(42.6%) |
10 |
リーチザクラウン |
牡4 |
マイラーズC(GU)など |
スペシャルウィーク(32.3%) |
15 |
スーパーホーネット |
牡7 |
毎日王冠(GU)など |
ロドリゴデトリアーノ(0%) |
2010年のフェブラリーステークスでは、すでにGTなどの重賞勝ちの実績を持つ馬の初ダート挑戦が目立った。だが、初ダート組は軒並み苦戦し、ローレルゲレイロの7着が最高だった。
2009年・産駒のダート賞金ランキング
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馬名 |
勝利数 |
08
順位 |
父馬 |
代表産駒 |
1 |
ブライアンズタイム |
104 |
2 |
Roberto |
マコトスパルビエロ |
2 |
アジュディケーティング |
235 |
1 |
Danzig |
ネフェルメモリー |
3 |
ゴールドアリュール |
115 |
9 |
サンデーサイレンス |
スマートファルコン |
4 |
カコイーシーズ |
194 |
4 |
Alydar |
ツクシヒメ |
5 |
アフリート |
168 |
3 |
Mr.Prospector |
バンブーエール |
6 |
サウスヴィグラス |
196 |
21 |
エンドスウィープ |
ラブミーチャン |
7 |
エルコンドルパサー |
34 |
5 |
Kingmambo |
ヴァーミリアン |
8 |
マーベラスサンデー |
193 |
27 |
サンデーサイレンス |
セレン |
9 |
クロフネ |
148 |
24 |
フレンチデピュティ |
ユキチャン |
10 |
ティンバーカントリー |
217 |
8 |
Woodman |
ドラゴンキラリ |
09年に産駒がいかに多くの賞金を稼いだか、というランキング。勝利数が少ないのに、順位が高いということはそれだけ上級クラスでの成績がよかったということだ。 |